まず、今のお店の状態を測る
前回の記事では、Googleビジネスプロフィール(Googleマップに出るお店の情報。以下プロフィール)の整備を、順番ごと全部書きました。ただ、整備に手を付ける前に、そもそも自分のお店が今どの位置にいるのかが分からないと、どこから直せばいいのか決められません。
この記事では、私が初めてお店のご相談を受けるときに、事前に必ず調べている6つの項目を書きます。特別なツールはほとんど要りません。Googleマップと、少しの手間だけです。
1. お客さんがどんな言葉で探しているか
最初に見るのは、お店のプロフィールではなく、お客さんの側です。「〈市名〉+業種」でどれくらい検索されているかを調べます。調べるのには、Googleのキーワードプランナー(Google広告のアカウントで使える、検索数の調査ツール)を使っています。
ここで見落としやすいのが表記のゆれです。花屋さんの例でいうと、「静岡花屋」「花屋静岡」「静岡の花屋」は、それぞれ別の言葉として数えられます。調べてみたら、どれも同じくらい検索されていたことがありました。ひとつの書き方だけ見て「あまり探されていない」と判断するのは早いです。
もうひとつ、「〈お店の名前〉+市名」の検索も見ておきます。店名で探されている数は、そのままお店の知られ具合です。
正直に書いておくと、この数字は「50」「500」「5000」のような大まかな幅でしか出てきません。町名まで絞った言葉だと、ほとんどが0から10の範囲です。目安として見るものだと思ってください。
2. Googleマップで何番目に出るか
次に、Googleマップで主な言葉を5〜6個検索して、自分のお店が何番目に出るかを記録します。
ここで気をつけたいのが、順位は見る人と見る環境で変わることです。ある会社では、同じ言葉で調べたのに、ある環境では30位、別の環境では1位と出たことがありました。スマホで1回調べたスクショだけで1位だから大丈夫とも、圏外だからダメだとも決めないでください。日や端末を変えて何回か調べて、傾向を見ます。
3. 上位のお店と並べてみる
順位を調べたついでに、上位3つのお店の名前、星の数、口コミの件数を書き出します。そのうえで、いちばん上に出るお店と自分のお店のプロフィールを並べて見比べます。
見るところは4つです。
- 星の数と口コミの件数
- 最後に投稿した日
- 写真の量と、商品・サービスの欄の充実度
- SNSとのつながり
とくに「最後に投稿した日」は、何年も止まったままになっていないかを確かめます。
4. お店のプロフィールが2つないか
確かめておきたいのが、同じお店のプロフィールが2つある状態です。昔の名前で作ったものや、移転前の住所のまま残っているものです。お店の名前や旧住所でGoogleマップを検索すると、見つかることがあります。
店名・住所・電話番号の表記がプロフィールごとに違っていると、Googleから見て同じお店だと判断しにくくなります。前回の記事で「表記を揃える」と書いたのと同じ話です。実際、私が調べた会社でも、プロフィールが重複していたことが、改善の話を始めるきっかけになりました。
5. 口コミは件数より中身
口コミは件数だけで判断しないようにしています。必ず読むのは、いちばん新しい低評価の口コミです。
何に不満を持たれたのか。それにお店が返信しているか。これから来るか迷っている人は、まさにそこを読んでいます。件数が多くても、最新の低評価に返信がないままなら、そこが読まれています。
6. 商品・サービスの欄が空いていないか
最後に、プロフィールの商品・サービスの欄を見ます。施工事例やメニューが少ないなら、そこが改善の分かりやすい入り口になります。上位のお店と比べて欄の中身が少ないかどうかも、3で並べたときに一緒に見ておきます。
点検の結果をどう読むか
6つを調べると、お店の状態はだいたい2つに分かれます。
主な言葉で圏外、上位のお店が強い
この場合は、前回の記事の整備を土台から進めるのが本筋です。
すでに1〜3位に出ている
順位を上げる余地はあまりありません。口コミの数を増やす、別のサービスや別の地域の言葉で出るようにするなど、順位以外のところに目を向けます。ただし、順位が高くても、投稿や口コミへの返信を続ける運用まで不要になるわけではありません。
この6項目は、工務店や花屋さんなど、これまでご相談を受けたお店から作ったものです。業種によっては、見るべきところが変わることもあります。それでも、自分のお店の今の位置を知る最初の点検には使えます。



